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緑に包まれた空港づくり


人々(ひとびと)の快適(かいてき)な暮(く)らしと豊(ゆた)かな自然環境(しぜんかんきょう)の共存(きょうぞん)を目指(めざ)す

富士山静岡空港(ふじさんしずおかくうこう)は里山(さとやま)の自然環境(しぜんかんきょう)を保全(ほぜん)しながら整備(せいび)を行(おこな)っています。
特(とく)に、空港(くうこう)の工事(こうじ)にともない影響(えいきょう)をうける環境(かんきょう)については、積極的(せっきょくてき)に復元(ふくげん)・創出(そうしゅつ)をしています。

また、放置(ほうち)されて荒(あ)れるに任(まか)せていた植林地(しょくりんち)や竹林(ちくりん)などのエコアップを図(はか)っています。

郷土種(きょうどしゅ)でつくる「空港(くうこう)の森(もり)」

新(あら)たに造成(ぞうせい)された斜面(しゃめん)(のり面(めん))は、一般的(いっぱんてき)には草(くさ)で緑化(りょくか)しますが、富士山静岡空港(ふじさんしずおかくうこう)ののり面(めん)では、森作(もりづく)りをしています。

空港建設地(くうこうけんせつち)やその周辺(しゅうへん)で採取(さいしゅ)した種(たね)から育(そだ)てたアラカシ、コナラなどの「郷土種(きょうどしゅ)」の苗木(なえぎ)や掘(ほ)り取(と)った幼木(ようぼく)や伐採(ばっさい)した後(あと)の根株(ねかぶ)を植栽(しょくさい)しています。

苗木生産(なえぎせいさん)プラント
牧之原市坂口(まきのはらしさかぐち)

草刈(くさか)りボランティア


森林環境(しんりんかんきょう)のエコアップ

緩衝緑地(かんしょうりょくち)として空港(くうこう)のまわりに残(のこ)された植林(しょくりん)には、人(ひと)の手(て)が入(はい)らなくなったため過密(かみつ)で暗(くら)い林(はやし)になり、表土(ひょうど)が流出(りゅうしゅつ)して地面(じめん)が出(で)ている場所(ばしょ)や、竹林(ちくりん)の拡大(かくだい)などにより荒(あ)れた場所(ばしょ)が多(おお)くありました。

そこで、林(はやし)の中(なか)に日(ひ)が差(さ)し込(こ)むようにしスギ、ヒノキ林(ばやし)や広葉樹林(こうようじゅりん)の間伐(かんばつ)、竹林(ちくりん)の整備(せいび)などを実施(じっし)して、多様(たよう)な生(い)き物(もの)が生息(せいそく)できる森林環境(しんりんかんきょう)へと復元(ふくげん)していきます。

スギ人工林(じんこうりん)の整備(せいび)

整備前(せいびまえ)
うっそうとして暗(くら)い林(はやし)

整備後(せいびご)
明(あか)るくなった林(はやし)

竹林(ちくりん)の整備(せいび)

整備前(せいびまえ)

整備後(せいびご)


オオタカ保護対策(ほごたいさく)

空港周辺(くうこうしゅうへん)には希少野生動物(きしょうやせいどうぶつ)であるオオタカが生息(せいそく)しています。
オオタカは丘陵地(きゅうりょうち)や低山(ていざん)の森林(しんりん)に生息(せいそく)していて、ハトやヒナドリ、コジュケイなどの鳥(とり)を捕食(ほしょく)します。

オオタカが安心(あんしん)してヒナを育(そだ)て続(つづ)けられるように空港周辺(くうこうしゅうへん)4,000haを保護対策(ほごたいさく)の対象範囲(たいしょうはんい)とし、巣(す)を作(つく)ったり、エサを採(と)ったりできる環境(かんきょう)の保全(ほぜん)と整備(せいび)を進(すす)めています。


外(そと)の囲(かこ)み・・・空港(くうこう)を囲(かこ)む周辺(しゅうへん)の4,000haが保護対策範囲(ほごたいさくはんい)
中(なか)の囲(かこ)み・・・空港建設地(くうこうけんせつち)


赤坂池(あかさかいけ)ビオトープ

赤坂池(あかさかいけ)の下流(かりゅう)には昔(むかし)、田(た)んぼがあり、ニホンアカガエルやアズマヒキガエルなど、たくさんのカエルの産卵(さんらん)が見(み)られました。
また、山(やま)すそを流(なが)れる小川(おがわ)では夏(なつ)になると、たくさんのゲンジボタルが飛(と)んでる様子(ようす)が見(み)られました。

ここでは、その自然(しぜん)を保全(ほぜん)・再生(さいせい)するだけでなく、貴重性(きちょうせい)が高(たか)いとされているフジタイゲキやタコノアシの生育環境(せいいくかんきょう)を作(つく)り出(だ)すことも行(おこな)っています。

ゲンジボタル

ヤマアカガエル

赤坂池(あかさかいけ)ビオトープ

ボランティアによる
ゲンジボタルの放流(ほうりゅう)

エリア区分図(くぶんず)


千頭ヶ谷(せんずがや)ビオトープ

千頭ヶ谷池(せんずがやいけ)につながる谷(たに)のひとつは、竹(たけ)が侵入(しんにゅう)するなど荒(あ)れ果(は)てていました。
そこで、谷底(たにぞこ)の田(た)んぼや水辺(みずべ)を復元(ふくげん)し、周囲(しゅうい)のうっそうとした森(もり)も木(き)も切(き)って明(あか)るくしました。

今(いま)では、ニホンアカガエルやアズマヒキガエルなどたくさんのカエルの産卵(さんらん)が見(み)られるようになりました。

林内(りんない)ではマンサクやミツバツツジ類(るい)、シュンラン、オオバノハチジョウシダなどを見(み)ることができます。

千頭ヶ谷(ぜんずがや)ビオトープ

千頭ヶ谷(せんずがや)ビオトープに
移植(いしょく)したタコノアシ


榛原(はいばら)ふるさとの森(もり)

「榛原(はいばら)ふるさとの森(もり)」は、かつて谷津田(やつだ)や薪炭林(しんたんりん)、採草地(さいそうち)などとして利用(りよう)され、明(あか)るい森(もり)と湿地(しっち)、草地(くさち)を持(も)つ自然豊(しぜんゆた)かな里山(さとやま)でした。
しかし、時代(じだい)とともに放置(ほうち)され、森(もり)や谷(たに)は荒(あ)れてしまいました。

そこで、失(うしな)われた里山(さとやま)本来(ほんらい)の自然環境(しぜんかんきょう)を取(と)り戻(もど)すために谷津田(やつだ)や棚田(たなだ)の復元(ふくげん)、間伐(かんばつ)や下草刈(したくさが)り)、放置竹林(ほうちちくりん)の駆除(くじょ)などの森林伐採(しんりんばっさい)を行(おこな)いました。

「榛原(はいばら)ふるさとの森(もり)」では、里山(さとやま)の動植物(どうしょくぶつ)を保護(ほご)するサンクチュアリゾーン、里山(さとやま)の自然環境(しぜんかんきょう)を研究(けんきゅう)する研究(けんきゅう)・教育(きょういく)ゾーン、里山(さとやま)の自然環境(しぜんかんきょう)に親(した)しむ自然(しぜん)ふれあいゾーンに分(わ)け、この地域(ちいき)の自然環境(しぜんかんきょう)の保全(ほぜん)と再生(さいせい)を目指(めざ)しています。

なぎの沢(さわ)の谷津田(やつだ)

大久保(おおくぼ)の棚田(たなだ)


環境保全(かんきょうほぜん)のためのシステム

動植物(どうしょくぶつ)の生育環境(せいいくかんきょう)の保全(ほぜん)、貴重種(きちょうしゅ)の移植(いしょく)や工事区域(こうじくいき)の緑化(りょくか)などを、専門家(せんもんか)の指導(しどう)や地元(じもと)の意見(いけん)を聞(き)きながら進(すす)めています。