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テーマ別おでかけ周遊ルート「旧東海道物語めぐり」


〜島田宿から金谷宿に伝わる物語をたどる〜
富士山静岡空港」の周辺には、歌川広重の“東海道五十三次”などで有名な宿場が2つあり、旧東海道の面影を探しながら散策することができます。
このコースのおすすめポイント!
・江戸時代の面影が残る町並みをお散歩
・歌舞伎や浄瑠璃にゆかりある場所をめぐる
・日本に3か所しかない石畳を歩いてみよう

〜モニター体験記〜

「富士山静岡空港」から出発!

旅のスタートは「富士山静岡空港」。ここから空港アクセスバス島田線またはタクシーで「JR島田駅」に向かいます。

空港アクセスバス島田線の詳細はこちら

約25分、「JR島田駅」に到着しました!

まずは、東海道23番目の宿場・島田宿の面影が残る「大井川川越遺跡」を目指します。
歩いて30分の道のりです。

この看板が見えれば、あと少し!
江戸時代の面影が残る「川越街道」

風情のある町並みが見えたら…「大井川川越遺跡」(通称・川越街道)に到着です。

江戸時代は、橋や船で川を渡ることが禁じられていたため、旅人は「人足」(にんそく)たちに肩車をしてもらうなどして川を渡っていました。そのため、川が増水すると渡ることができず、島田宿は多くの人で賑わっていたそうです。

当時の詳しい様子は、「川越街道」のすぐそばにある「島田市博物館」で知ることができます。お時間のある方は、こちらも訪ねてみてください。

◆島田市博物館のご案内
http://shimahaku.jp/index.php?FrontPage
開館時間;午前9時~午後5時
休館日;月曜日・年末年始・臨時休館日
観覧料;300円・中学生以下無料
物語1:“八百屋のお七”と吉三郎の悲しい恋物語

さて、「川越街道」には、色々な物語があります。歌舞伎や浄瑠璃にもなった“八百屋お七”もそのひとつ。その物語にまつわるポイントへ目印があるそうなのですが、なかなか見つかりません。

しばらく街道をうろうろしていると…

ありました!

場所は「川越街道」の“仲間の宿”の向かいあたり。
この小道を歩くこと5分、吉三郎の墓がある「関川庵」が見えてきました。

ところで“八百屋お七”とは一体どんな物語なのでしょうか?
――江戸でのお話。
家が火事になってしまった八百屋の娘・お七は、避難したお寺で吉三郎と出会い恋仲となった。しかし、お七の家が再建されると二人は離れ離れとなり、会えなくなってしまう。もう一度吉三郎に会いたい一心で、なんとお七は自分の家に火を付けてしまった。

放火の罪は重く、お七は火あぶりの刑に。それを知った吉三郎はお七を弔う旅に出たが、大井川を渡る前に病死したと言われている。

大井川は“箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川”と歌われるほどの難所。吉三郎は、この難所を前に息絶えてしまったのですね。
物語2:すれ違ってもハッピーエンドの“朝顔日記”から「朝顔の松」

「川越街道」を西に向かって歩いていくと、芝生が広がる「朝顔の松公園」があります。

ここは、江戸後期に作られた浄瑠璃“朝顔日記”の舞台となっています。
一体どんな物語なのでしょうか?
――恋人を想いながら旅をする盲目の娘・朝顔が、もうすぐ恋人に会えるというところで、増水した大井川に行く手を阻まれた。朝顔は悲しみのあまり、大井川の激流に身を投げようとしたが、宿屋の主人に助けられ、奇跡的に目が見えるようになった。
そのとき、最初に見たものが、大きな一本の松だった。

このことから、地元でこの松が“朝顔の松”と呼ばれています。
昭和十年代に、松は枯れてしまって、この松は新しく植え直されたものだそうです。

しかし、今でも、枯れてしまった松の一部は公園内にある“朝顔堂”に保存されています。

朝顔と恋人は、何度もすれ違っていましたが、最後に結ばれたそうです。
江戸時代の人は、両想いの人とすれ違う“朝顔日記”を聴いて、心をときめかせていたのかもしれませんね。
物語3:歌舞伎で色男として描かれる大泥棒“日本左衛門”の首塚

「朝顔の松公園」から歩いて30分。大井川橋を越え、住宅街を進むと…

江戸時代、全国から指名手配をされていた“日本左衛門”の首塚があります。
――歌舞伎“白波五人男”に登場する“日本駄右衛門”のモデルとも言われる日本左衛門。彼は二百人もの手下を従えた義賊の首領とも伝えられているが、二十九歳のときに遠州鈴ヶ森(現在の磐田市)でさらし首にされた。しかし、その首を、金谷出身で日本左衛門の愛人の“おまん”が密かに金谷に持って帰ってきたと言われている。

歌舞伎“白波五人男”で、どんな風に描かれているのかとても気になります。

次の目的地「旧東海道金谷坂石畳」にも日本左衛門にゆかりある場所があるとか。足を先へ進めます。
日本に3か所だけ!「旧東海道金谷坂石畳」

「日本左衛門の首塚」に別れを告げて、最後のポイント「金谷坂石畳」に向かいます。

歩くこと約30分。案内の標識を発見!
ここを右に曲がり、坂を上ると…入口が見えてきました。

この道はぬかるんで滑りやすく、旅人たちが苦戦したといわれる“金谷坂”。そこで、歩きやすくするために山石を敷き並べたと言われています。

一度はほとんどがコンクリート舗装されていましたが、平成3年に、地元の方たちによって石畳が復元されました。実は、江戸時代の石畳が残っている街道は日本に3か所しかない貴重なものだそう。
静岡に来たら、ぜひ歩いてみて欲しい道です。

石畳を登り始めると、右手に看板が見えました。

ここが二つ目の日本左衛門ゆかりの場所です。
この奥にある庚申堂の裏で、日本左衛門は夜働きのための着替えをしていたと言われています。

この庚申堂では、旧東海道を行き交う旅人たちが道中の無病息災・家内安全を願っていったそうです。

さて、道中の安全をお願いして石畳に戻ったら…しゃがんで地面を良く見てください。

この石畳には約7万1千個の山石があるのですが、この中にハートの石があるそうです!
早速、探してみました!

これは、形がいびつかな?

ちょっと細長すぎ??

色々探した結果、“一番ハートっぽい石”に勝手に認定したのはこちら。この写真の中にあるのですが、どの石かわかりますか?

みなさんも、足元に気を付けながら探してみてくださいね。

ハートの石探しに満足したところで、赤い旗がたくさん見えてきました。

こちらは、地元で有名な「すべらず地蔵尊」。滑らないように敷かれた石畳にちなんだお地蔵さんです。
試験合格や商売繁盛などのため、多くの人が訪れる名所です。

しっかりお参りをしたら…帰りに「金谷坂石畳」の上り口にある「meguri石畳茶屋」でひと休み。
◆meguri石畳茶屋のご案内
http://ishidatami.info/index.html
営業時間:ランチ午前11時~午後2時(ラストオーダー午後1時30分)
     カフェ午前11時~午後4時(ラストオーダー午後3時30分)
定休日:月曜日

「JR金谷駅」から「富士山静岡空港」へ

ここからタクシーで「富士山静岡空港」に戻ります。
お疲れさまでした!!
気軽に江戸時代へタイムスリップ!

江戸時代の面影を残す町並みや石畳を歩いたり、様々な物語のゆかりの地を訪ね、ちょっとタイムスリップをしたような旅ができます!
みなさんも、当時の人々に想いを馳せながら、旧東海道を散策してみてはいかがでしょうか?